...!! (気付かれた...ｯ!?)
(相手が声をかけてくると、後ろに飛び、戦闘態勢に構える)

…ん、……なに…
(突然雰囲気が変わった相手を不思議そうに見つめながらも戦闘体制に入ったと解れば髪の先を硬くし針のように尖らせて相手に向け)

…はんたーじゃ、ないみたい…だけど、おれをコロすなら……

ふふ...いいねえいいねえ...!!（久し振りに強そうな相手だとわかり、背筋をゾクゾクとさせて興奮し）

...あー...違う。違う違う。こんなんじゃダメなんだって...
（しかし、急に額に手を当て首を振り、戦闘態勢を解除する）

ごめんね、闘う気は本当にないんだ。うん、ごめんなさい。（両手の平を相手に向け、危害を加える気は無いことをアピールしながら歩み寄る

……
(突然戦闘体制を崩しこちらに歩み寄ってきた相手に少し警戒しているのか髪を相手に向けていると腰の鈴がﾁﾘﾁﾘと鳴り始め)

…本当に……なにもしないのか…

...（足を止め）

もちろん何をする気もないけど、そっちがその気なら、もしくはボクの相手してくれるなら、遠慮なくやらせてもらうけど？（構えこそしないが、語尾には力がこもり、目つきも戦闘態勢と同じになり、薄く笑いを浮かべ

……
(ﾁﾘﾝ、という鈴の音と共に針は元の髪に戻り肩にふわりと掛かり塀から降りればそのまま塀に寄りかかり)

…戦いは、嫌い……
それに…ここの人に……怒られたら、屋根にのせてもらえない………かも、しれない…
(首を緩く振り塀の中の屋敷を見るように首を上げればすごく悲しそうな顔をし)

あら、残念。
（肩をすくめ、完全に警戒を解き）


屋根？
（相手の言葉を聞き、上を見上げ屋根の方を見て）
ここ？昇りたいの？
（指を指して相手の意思を確認し）

戦いたいなら……ﾚｷｳｽに……
頼めばいいと、思う……
(屋敷から目を離し相手を見つめ、ふと思い出したように兄の名前を出して相手に提案するように言った後寄りかかっていた塀から離れ再度屋根を見上げて)

………
(屋根を物欲しそうに見つめながら相手の言葉に小さくこくりと頷いて)

れきうす？
（だれそれ？と首を傾げ）


ふーん...人間じゃあ確かに登るの難しそうだもんね…。
ふむ。んじゃ、ボクがつれてってあげよっか？
（吸血鬼の存在など知らないため、何となく人間だと思いこみ尋ねる

………
(相手から兄の存在を聞かれ、自分から言ったにも関わらずあまり言いたくないのか突然黙りこみじっと屋敷の屋根を見つめて)

…ニンゲン…？
あぁ、ニンゲン……。
……そう、おれ…ニンゲンだから……
(屋根を見つめたまま人間と間違われたのが楽しくなったのか無表情ながらも答えて)

…でも……勝手に行ったら……怒られる…

...??
まあ、強いんならいつか闘いたいなー...ボクに勝てるかな、そいつ
（黙った相手に首を傾げるも、１人楽しそうに闘いを想像し、にやけ）


平気じゃなーい？
こんだけ広いんだし少しくらいさ。
せー...のっと！
（少し勢いをつけ、何度か壁を蹴りながらも屋根に飛び乗り）
ね、簡単でしょー？

……
(塀を越え屋敷内に入り屋根の上に登っていった相手を見るがやはり怒られるのが怖いのか屋敷の塀から徐々に下がっていき)

…すこし、でも…怒られたら……一生乗れなくなる……
(足を止めぴたりと立ち止まりゆっくりと俯き遠くにいる相手には聞こえない声音でぼそりと呟いて)

なにやってんのー？
（登ってこない相手をみて、ぴょんぴょんと、軽々降りてきて）


登るんじゃないの??
（相手の近くまで戻ると首を傾げながら声をかけ

……行きたい…けど……
(戻ってきた相手をちらりと見て直ぐに顔を背ければまた屋敷の屋根を見つめて)

…一回だけ……行ってみる…
(少しだけ、と自分に言い聞かせながらも目の前に立ちはだかる塀に向けてゆっくりと足を進めて)

おちないでよー？
（登り始めた相手の下に入り、いざという時はキャッチできる位置にうごく。）
登りきったらボクも行くからさー

……
(目の前の塀を見上げれば軽く足に力を入れてひらりと跳び上がり塀の上に降り立ち)

…落ちない……
(下にいる相手を見下ろせば塀から屋敷の庭内部に降りて庭を見渡すようにきょろきょろして)
……さすがにいないか……

おー...ほんとに人間かよ...（思いの外身体能力が高かった相手をみて思わず呟き、自分も後を追う

………
(後についてきた相手を横目で確認し小さくため息をつけば小綺麗に整えてある庭を見ながら足を進めていき)

…ねむい…早く…屋根に登って……ねたい……
(瞼が段々と落ちていく中、ﾁﾘﾁﾘと鈴を鳴らしながらふらふらと屋敷に向かって歩いて)

（昇りながらも、周りをきょろきょろと見渡し、自分の探す相手を探したり、敵意のある者が来ていないかを警戒しながら追いかける

……
(ずっと無言で庭を闊歩し屋敷の目の前にたどり着けばその場に立ち止まり、大きな建物を見上げるように顔を上げて)

…、ついた……
(安心したような表情を浮かべると上を見上げたまま歩き出し一番高い位置にある屋根を確認し小さく呪文のようなものを唱えれば、突然巨大な烏が現れ飛んだまま主に足を差し出し、それを掴めば一気にその場から飛び立って)